20140907
- 2014.09.08 Monday
- 01:52
心鬱いだまま騙したまま時をやり過ごして
死んだようにあるいつかがくるのを待ったまま生きて
いつのまにか年をとってもう戻れないところまでいって、死んでしまうのかも
音楽の無いわたしは無価値だろうけど
人に迷惑をかけてまでやる価値がこのわたしにあるだろうか
(そういう心境になることだってあるさ。なぐさめないでくれたまえよ。)
心鬱いだまま騙したまま時をやり過ごして
死んだようにあるいつかがくるのを待ったまま生きて
いつのまにか年をとってもう戻れないところまでいって、死んでしまうのかも
音楽の無いわたしは無価値だろうけど
人に迷惑をかけてまでやる価値がこのわたしにあるだろうか
(そういう心境になることだってあるさ。なぐさめないでくれたまえよ。)
今日も朝が明ける
セミの声がしてる
冷たい水で顔を洗う
町の声が聞こえる
少し外を歩こう
つづく手摺をなでて
少し坂を上ると
涼しい木立がある
晴れた朝には
空が 高いね
風が少し吹いてる
やさしい彼を知ってる?
ずっとここに住んでいます
わたしのことも知ってるかな
あの子はまだ眠い
静かに息を吐いてる ねえ
明日から夏休み
何をしよう どこゆこう
晴れた青空
胸がときめくの
夏の雲だね
とても 白いね
晴れた朝には
力が湧いてくる
今日は特別
空が 青いね
いろんなものをすてました
いらないものやいるかもしれないけれど
今は必要がないと思うもの
今持っていてはいけないと思うもの
すてればすてるほどその境界ははっきりとしていき
すててもいいものがどんどんわかってどんどんでてくる
もはやすてなければマイナスとなりえるかもしれぬような暗示にかかり
怖れになり依存のように次々とすてていった物ども
メモをすて写真をすて
服をすて靴をすて傘をすて
箱をすて机をすて箪笥をすて
布団をすてベッドをすて部屋をすて
友達をすて彼氏をすて家を
先祖をすて父親をすて母親をすて
いつか自分さえもすてるのか
そうなったときにはどうなるんだろうか
しかしわたしは満たされ補われすぎていて
自分というものがわからない
自分が空虚にしか思われない
自分から発するものもなく溢れるものもなく
すてることで自分の中の空虚と出会いに真に向きあい
自分を探し正す手段のように感じられ
もはや食物もすて感情もすて
ただ風の吹きすさぶ捨て家のようになり
世を捨てるような真似までしなければ
わたしはわたしというものがわからない
あっというまに時は過ぎ去る
秋の黄昏はとても速いから
君の好きなものを何か
買って帰ろう
そう言う時に限って
電車は遅れる
みじめさが無性に募る
この背中曲がってませんか?
そばにいたいの
ああぼくの宇宙は君の中で眠る
あっというまに時は過ぎ去る
けれど愛しさはその分積もる
銀河をいくつ飛び越え
ぼくの夢へ帰る
ただそばにいたいの
蛙はおよぐ 田んぼの中を じょぶじょぶと
稲陰へ 畦を蹴って泳ぎはなれた
みずはのったり波紋をひらげ 夢見るタニシを揺すった
小蜘蛛はすばしこくジャンプした
穏やか微温の水辺に
なぜならわたしが田んぼ仕事の長靴に帽子の大きな影落とし
刈られた葉っぱのあとをどすどすどすどす踏んで行ったから
前方へ脇へ水の中へ ううん もっと向こうまで
散らばる生き物
カチカチカチや
パタパタパタ
じょっぽん
じょぶじょぶ
しゃっしゃっと
生きてたのね そりゃいきてるわね あなたたち
そして日照りの下に静寂は戻る
しばらくしたら蛙も戻る
タニシは触手を這わせ夢から醒めた
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今日は雨だけど。
ツバメの本が欲しいなあ。
ぼんやりと眠い。
鐘が鳴る
鎮魂の
雨の日には寂しく
晴れの日には喧(かまびす)しく
その音は厚かましく広がり一体の土地に降りる
降りて人の脳にショックを与える
「鎮魂」された脳波は空に浮き上がり
風に乗って飛んでいく
空を包み海を渡り州を圧巻し
膨張し惑星(ほし)をひと飲みし尚も溢れ軌道をまわり
今度はすぼむようにして
町に帰ってくる。
小さな町に。
小さな小さな町に。
今窓ガラスを拭いていた軍手の手をとめ
小さく頭を垂れて目を閉じていた人の頭に。
セミは鳴き、木は静かにそよぐ。