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20110526

みなさん、イカ焼きはお好きですか?
わたしは夜店などのイカ焼きは食べません。家でも殆ど食べません。でも、これ美味しいよ、と身近な人が焼いて出してくれるような、塩だけでたべるやつは好きです。

ただのやわらかなイカ(焼き)

イカは今、大きく温かいものに抱きしめられて、切ない気持ちでいた。その息づかいはイカのすぐ耳元でし、でも何もできずにイカは、だらんと腕を落としたまま、棒のように抱きすくめられたままでいた。。

舌でベロンと顔面を舐められる。
「イカくん。。ごめんね。」
かわいい彼女の声がし、イカは正気に戻った。
「コーネリア、イカくんのこととても気に入ったみたいで。」
イカは、心配そうな顔を向ける彼女に、コーネリアの涎のついた顔面を向けてなんとか笑ってみせた。
「うん。。ぼくは犬が好きだから大丈夫。。よぉしよぉし。。」
イカは精いっぱいに手をのばし、コーネリアの背中を撫でた。しかしイカの許容範囲は小型犬。コーネリアは立ち上がればイカの背丈をはるかに越えるほどの大型犬だった。光沢のある薄茶色の毛並み。頭の良さそうな顔つきと頭蓋骨。筋肉質な臀部。大きな足。口。犬歯。。
イカの必死の撫でに、コーネリアはふんっと鼻息のような空気を漏らす。
僕は彼女が好き。彼女は犬が好き。僕も犬が好き(注_小型犬)。犬は僕が好き。犬が好きな僕を彼女は好きになる。。(安易。)
犬に密接され、朦朧としながらもイカは幸福な想いに満たされていた。
コーネリアーっ、と彼女がフリスビーを投げれば、ぼくも競ってとりにいく。フリスビーを取り合ってじゃれる二人の姿に彼女は満足の溜息を漏らすだろう。
今を乗り切ろう。犬に好かれる僕を演出し、同時に彼女に抱きしめられているぼくを想像しよう。
イカは彼女に言う。
「コーネリア、息が荒いね。(想像:君、息が荒いね)」
「興奮してるのかな。うれしくて。」
「誰にでもこんな風?(想像:君、誰にでもこんな風?)」
「こんなのめずらしいよ。イカくんのこと一目で気に入っちゃったのね。」
イカくん、美味しい匂いでもしてるのかな? イカに覆いかぶさらんばかりになっているコーネリアの頭を軽く撫でる彼女。
「ぼ、ぼくを気に入ったの?(想像:君、ぼ、ぼくを気に入ったの?)」
「うん。好きなのよ、きっと。」
ご、ごくり。。イカは彼女の方をちらりと見てから慎重に口を開いた。

「ぼくのことが、好きなの?」
「うんっ。」

ぼくも好きだよ。。
イカは幸せの中に溶けていった。涎とともに。。
午後のまだ高い太陽は、その光景を明るく包み込み、イカの背中を灼いていた。ジュゥ〜

at 13:49, nomi, 創作的カキコミ

comments(2), trackbacks(0), -

comment
HARLEY, 2011/05/26 6:16 PM

イカ焼き!?まだ一度も食べたことないですね。

すごいプラス思考のイカくんに共感しました!

イカくんは好きを好きで繋げちゃいましたね。
注:小型犬に爆笑しました(笑)


仔犬の四郎さんに引き続きイカくんの物語も好きです。

nomi, 2011/05/26 8:20 PM

四郎。。どこに行ってしまったんでしょう。イカは言わば四郎の番外編みたいなものだったのに。。
イカ、良いですよね。わたしも好きです。










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