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20140909

久しぶりに部屋に花を持って上げる。
このオシロイバナがおれっちを元気にさせてくれっぺよ。鼻を近づけるとものすごく甘い匂いがする。

出かけるついでに買い物に行く。エビグラタンを食べたかったので、マカロニ。いろいろな食材を見かけると、あ。あれも作りたい。あれも食べたい。これを買えばあれも作れるな、とわくわくしてくる。白ネギが好きになるとは思わなかった。買いました。豆腐もやっぱり買っておく。ショウガもやっぱり買いました。今日はチーズを少し多めに入れたいと思います。欲張って2つ買いました。

最近車を運転して出かけるときは、Trembling Bells & Bonnie 'Prince' Billyを聞いています。少し勢いがつく。ブレーキのタイミングが遅れがちです。

わたしは今なんでだか落ち込んでいるので、性根が暗い。

「ねずみ」  


ねずみは、同種以外の他者へ排他的で薄情なうさぎを憎み嫌っていた。

気分のいい日にはうさぎに軽口を叩き、気分の悪い日には暴言を吐きかけた。


秋の気配のし始めた9月。今日もうさぎのすみかにこっそりと忍び込み、うさぎに気付かれないよう背後まで近づいて、木の実を齧るうさぎに向かって小石を投げた。

びくり。うさぎはそばの木屑が小石で跳ね上がるのを見つけ、木の実を齧るのを止め、静止し、赤血球のような赤い目で一点を見つめつづけた。

「ふん。おれが居るのをわかっていながら、居ないものとして振る舞い、無視し、俺が諦めて帰るのを待つ気だな。何事もなかったように。」

腰に手をあて、ゆっくりと近づいていきながら、ねずみはべっぺっと唾を吐いた。

ねずみはうさぎの傍らに立ち止まると、飛び出た一毛をすうっと抜き取り、ふぅっとうさぎの目めがけて吹いてみる。

相変わらず無表情のまま、ばたばたっと音を立てて体の位置をかえたうさぎ。

心筋や背筋は激しく波打ち、耳や鼻をひくつかせている。

ねずみは血が漲るように怒りがわき上がってくるのを感じる。

うさぎに近づき、怒りで震えそうな声を平静に抑えつけて話しかける。

「おまえの仲間はおれじゃない。頭の悪いお前にちゃんとそれをわからせてやってるんだよ。おれはお前の餌を頂きに来ただけだ。」

ねずみは、自分の感情が怖かった。いつもは死んだように静かな心が、うさぎを前にすると堰を切る鉄砲水か険しい滝のように荒れ狂う。この場からすぐさま出て行くのが得策だ。そうわかっていながらも、弱者の冷淡さで自分のことを無性に傷つけ、それに気づきもせず、ただ自分のことを被害者だと思っているうさぎのことが憎くて憎くてたまらなかった。

「ふん。」ねずみはきつくにぎったグーをほどき、卑屈な笑いを浮かべて、うさぎのパクついていた木の実を口元から奪い取ると、「ごちそうさん」と耳元で呟いてうさぎ穴に唾を吐きながら去った。


ねずみはいつも一人だった。

ひとりで森の中を駆け巡り、ほっつき歩き、彷徨い、餌を探し、餌を食べ、昼寝して、また夜を待った。

ねずみにとってときどき見かける動物たちは、自分にとっては天敵か捕食動物だった。

ねずみは今日もひとりで森の動物道をほっつき歩き、2〜3の木の実ととかげを獲得し、帰りがけにうさぎのニオイの道がずっとつづいているのに気付く。

ねずみはそんな時、落ち葉や木屑、たまには糞までも自分の手足で履き散らし、うさぎのにおいを霧散、攪乱させてから帰ることもしょっちゅうだった。

なぜってよくわからない。ねずみは愛情の行き先を持て余していただけかもしれない。

at 18:54, nomi, 創作的カキコミ

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comment
HARLEY, 2014/09/09 8:56 PM

オシロイバナnomiさんを元気付けてちょんまげ(^^)/

ねずみの物語ですね。
なかなか勝ち気なねずみですね。

nomi, 2014/09/10 2:08 AM

登場する人物はすべて架空でフィクションです。










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